・八方尾根とは標高2696bの唐松岳[からまつだけ]の山頂から東方へ向けて延びる尾根のことで、高山植物の宝庫と言われています。
標高1850bの第1ケルン(道標)から第3ケルンの八方池まで片道約1時間半のトレツキングコースは 白馬の大自然が満喫できます。
第1ケルンからのコースは指導標が整備され迷う心配はないですが、ガレ道もあり、雄大な景色に見取れていると
足元をとられることもあるので気をつけなければなりません。
第1ケルンから第2ケルンまではコースが2本あり 右に進むと見晴の良い尾根伝いのコース、
左が湿原と雪渓の脇を歩くコース で、高山植物は左のコースの方にたくさん見られます。
第2ケルンからは急坂になりますが、チシマギキョウなどの高山植物が可憐に咲き乱れ疲れを癒してくれます。
急坂を登り切ると第3ケルンに到着。八方池のある第3ケルンからは白馬三山や五竜岳[ごりゅうだけ]、鹿島槍ケ岳[かしまやりがだけ]などの広大な景色を眺めることができます。
また、 眼下に広がる八方池の湖面に映る白馬三山は神秘的で素晴らしいものらしいのですが、生憎の曇り空で湖面に鮮やかな姿を見つけることはできませんでした。
当日は台風一過の夏とは言えど肌寒い生憎の天候で、八方池で飯盒炊飯を始めた頃から降り出した雨がいつしか本降りとなり、早々に食事を済ませ、ずぶ濡れになりながら転ぶように下山してきました。
その後は、白馬温泉で体を温め、夜は酒宴で腹の底から温めたのは言うまでもありません。