暑い。気温はもう18℃くらいはあるだろう。既に薄手のジャケットも脱いでベストのみのスタイルになっている。ここは東武東上線「小川町」駅頭である。
今日は東武線主催「第255回 カタクリと桜をめぐるハイキング会」である。そんなに広くない駅前に100人程度の参加者が受付の順を待って列をなしている。
程なく受付を済ませそれぞれスタートを切る。さすがに春の日は暑く、満開の桜の下を汗を拭き拭き歩く。しばらく歩くと、途中の寺院の土手に今回目的の薄紫の「カタクリ」の花を発見した。こんなに間近で見るのは初めてだ。可憐という言葉がピッタリで愛らしく、思わず接写モードにしてシャッターを何度も切った。野草にしておくにはもったいない器量だ。
そうこうするうちに、「仙元山」の登山口に差し掛かる。せいぜい300メートル程度の低山だからと甘く見てたのが大間違いだった。ほぼ直登気味の登山道は一気に体力を奪い始め、途中で何度も休む破目になった。なるほど、だから主催者が平坦なコース組と山歩きのコース組とに分けた意味合いがここで分かった。
山の中はどこも春一色!。いたるところに桜が咲き誇り、菜の花や水仙、オオイヌノフグリ、ニリンソウなどの野草たちも小さいながらも美を競っていた。
コースは小川町を離れ隣町の「武蔵嵐山(むさしらんざん)」を目指す。のんびりと山里を歩いていくが、ここいらの雰囲気が実に良い。周りを低山に囲まれた丁度盆地のような地形になっているのだが、田畑の緑と桜の薄桃色、そしてそのほかの自然の造形と色彩が織り成すコントラストが実に綺麗だ。ゆっくりと時間が回っている感じがして、かなり癒されたウォーキングとなった。
(編集後記)
本ページをご覧頂いている皆様が非常に多いことに気付きました。まだHP製作が未熟な頃の作品だけに、文章も写真も編集も稚拙極まりなく、見辛くて大変申し訳なく思っております。今後更に精進して皆様のご期待に沿えるHPにして参りますので、どうかご容赦願います。(2010/08/30)