涼を求めて標高2500bの富士山五合目へ。今日は小田急電鉄のウォーキングイベント「富士山五合目宝永第二火口と御殿場コース」です。
今回はバス14台参加者555名が宝永第二火口を目指して登ります。天候は曇りながらも時折日も差す穏やかな日で、五合目の気温は恐らく20度程度でしょう。下界で汗ばんだ肌に吹き渡る風が心地良く感じられます。
宝永第二火口まではいきなり急勾配の火山岩のザレ場が続きます。足を進めるごとに足元のザレ場が崩れ踏ん張りが利きません。かなりの体力を奪われながらも30分で分岐に到着しました。赤茶けた第二火口は余りにも壮大で我々を圧する迫力のあるものでした。眼下の御殿場や青木原樹海は雲に隠れてはっきり見えませんでしたが、2500メートル地点から眺める下界は箱庭のようで富士の雄大さが改めて実感できました。
ここを過ぎるともう下りです。急坂の下りのザレ場は更に歩きづらく、落石に注意しながら歩くと、上りよりも更に体力を奪われます。2500メートル地点では森林限界を越え樹木は1本もありませんでしたが、下るにつれ鬱蒼とした樹海の中を進むようになります。
樹海に入ると急坂ではありませんがだらだらとした長い下りが続きます。ゴールは本当にあるのかと思うばかりの長い下りです。下りの筋肉は鍛えていないので思うように足が上がらず相当にペースが落ちてしまいました。
結局分岐から3時間後に目的地へ到着したのですが、たった30分の上りはまだしも、3時間もの下りは如何ともしがたい苦痛でした。
惜しむらくは、帰宅してから分かった事ですが、カメラの故障でしょうか、前半撮った筈の花や風景が写っていなかったのは残念でした。
この歳になって初めての富士山でしたが、北アルプスの山々のような荒々しさは無くとも女性的な我々を包み込むような雄大な山容に感激して帰ってきたのでした。