今日はJR東日本のウォーキングイベント「一村一山上越線 谷川岳岩壁観賞ハイキング」です。天候は頗る良好でおまけに猛暑ときています。
早朝4時に家を出て経費節約のため相変わらず各駅停車の旅です。目的地は上越線「土合(どあい)駅」。この駅は「谷川岳」の地下にあり、標高差71メートル、長さ338メートル、階段462段を上がって改札口に出ます。
地下駅で電車を降りるとそこはまるで別世界。気温は恐らく10度台でしょうか、寒いくらいでカメラのレンズが曇ります。ところが15分かけて階段を上り切り改札を抜けると、そこは猛暑の世界。一つの駅の内と外で50度くらいの温度差があるのかも知れません。
受付を済ませ早々に「一ノ倉」を目指します。「谷川岳」の雪解け水を集めた「湯檜曽(ゆびそ)川」に沿って「マチガ沢」歩きが続きます。「土合」は標高が低いため街中と余り変わらないような猛暑の中のウォーキングです。
「一ノ倉出会(新道)」からは胸突き八丁の急勾配がしばらく続きます。絶景ポイントの「一ノ倉出会(旧道)」に着く頃には汗だくで水も滴る良い男になってしまっていました。
「一ノ倉出会(旧道)」は以前にも一度訪れた場所です。一ノ倉沢はさすが日本三大絶壁の一つと呼ばれるだけあって、その雄大さは筆舌に尽し難い迫力があり、ロッククライマーではない私でさえ畏怖の念をもって見上げていました。帰りの道端には、想い半ばに滑落死した方々の慰霊碑がそこかしこに建立されており、彼らの無念の想いに合掌をしつつ下山をしたのでした。
ところで、今回は残念ながら美しい花々との出会いが余りありませんでした。と言うのも、ウォーキングコースそのものが標高が低く気温が高いため、花々はすでに実生となり緑の夏葉となってしまっているからです。花を愛でるならばやはりこの時期「天神平」「谷川岳」に登らないと無理なようでした。
そうこうするうちに9キロを3時間余で踏破してしまい、駅周辺をのんびり散策しようかとも思いましたが、帰りの電車が12時台に1本、15時台に1本しかないため、帰宅時間を考えて12時台の電車に急いで飛び乗り帰路に付いたのでした。各駅停車の中で飲む缶チューハイもおつなものでしたが、如何せん通勤電車のような対面シートでは余り味がしなかったのが残念です。