天気予報が全く当たりませんでした。朝からしとしとと雨が降っています。傘を差し少々ご機嫌斜めで小田急線新松田駅に降り立ちました。今日は小田急電鉄のんびりハイク&ウォーク「富士五合目 奥庭・御庭と絶景の紅葉散策コース」です。
新松田駅から貸し切りバスに分乗し、富士スバルラインを通って1時間半でスタート地点の御庭パーキングへ到着します。外は冷たい雨がしとしとと降り続いています。雨合羽にスパッツを着け、帽子をかぶり首にはタオルを巻いて完全武装でバスを降り立ちいざスタートです。気温は極めて低く恐らく7〜8度くらいでしょう。時折あられまじりの横殴りの雨が降っています。何よりもカメラを濡らさないよう、胸元に隠しながらのウォーキングです。
まず御庭Pから奥庭へと足を延ばします。その名の通りまさに奥にある庭園といった風情で様々な樹木が庭木のように整然と我々を出迎えてくれます。着雪こそしていませんが、眼前の富士山は赤茶けた山肌を我々を威圧するが如く露出しています。
奥庭から一旦御庭Pへ踵を返すと、そこから御庭方面へ足を進めます。御庭からは厚い雲に覆われた南アルプスの山並みが大パノラマで俯瞰できます。晴れていれば、それこそ素晴らしい風景に違いありません。
御庭から小噴火口までは軽い上りで30分程度です。小噴火口とはよく言ったもので、まさに単なる小さな窪みとしか思えないような小さな噴火口です。ここいらまでくるとそろそろ森林限界に達します。大きな樹木は陰を潜め、小さな潅木の世界になります。当然のことながら花などどこにも見当たりません。
小噴火口から標高2300メートルの「富士急雲上閣」まではほぼ平坦なガレ場歩きになります。ダケカンバやカラマツの樹林帯を通るのですが、四六時中強い風が吹きつけているため、全て風下に低くなびいた奇妙な格好になってしまっています。
樹木の根元には地衣類がはびこり独特の風景を作り出していますが、所々コケモモの赤い実が実っていて、殺伐とした風景の中ではホッと一息つける赤い色です。
そうこうするうちにのんびり歩いてもたったの2時間で「富士急雲上閣」にゴールしてしまいました。参加者の多くから余りにも短か過ぎてブーイングの声が上がったのも当然のことと言えます。小田急さんには12/4の「金時山ウォーキング」に期待することにしましょうか。
(編集後記)
本ページをご覧頂いている皆様が非常に多いことに気付きました。まだHP製作が未熟な頃の作品だけに、文章も写真も編集も稚拙極まりなく、見辛くて大変申し訳なく思っております。今後更に精進して皆様のご期待に沿えるHPにして参りますので、どうかご容赦願います。(2010/09/13)